全国森林組合連合会が主催する「森林の仕事ガイダンス2016」が東京と大阪の2会場で開催されました。このガイダンスは、林業に関心を持つ人への情報提供と森林の担い手育成を目的とする説明相談会です。相談者数は幅広い年齢層の男女合わせて1,479人となり、林業という仕事の一端に触れていただきました。遠方からの来場者も見られ、森林を維持・管理する仕事の必要性を再確認し就業へと踏み出すきっかけになったようでした。

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オリエンテーション

   

開場後まもなく始まったオリエンテーションは満席となり、来場者の林業への関心の高さがうかがえました。森林の持つ大切な機能や、今、森林を維持・管理する担い手が求められていることを説明し、仕事の流れや就業支援、研修制度についてモニターを用いて紹介しました。また、ガイダンスをより効率的に活用していただくためのポイントを説明し、オリエンテーション後、来場者はそれぞれのブースへと足を運んでいました。

全国森林組合連合会総合相談ブース

   

就職支援や研修制度などの基本的な知識から林業の現状まで、より詳しい情報を得られるのが全森連コーナーです。就職の選択肢の一つとして林業を検討している方や、転職を予定している方、林業に興味を持つ方々が足を運び、今後の就業に向けて、会社の経営体系や給与、休日について幅広く質問をされていました。
自然が好きで林業に興味を持ったという若い方は、「未経験でも挑戦できますが、好きだけではできない仕事です。会社によって雰囲気も違うので、入ってから後悔しないように、各都道府県で質問して、どこが一番いいか見極めてみては」と細やかなアドバイスを受けていました。

都道府県相談ブース

   

大阪会場、東京会場ともに、北海道から鹿児島県まで数多くの都道府県ブースが並びました。ここでは、木の生育状況や就業状況など、地域ごとの特色を知ることができます。IターンやUターンを考える方が相談に訪れ、「資格はあったほうがいいのですか?」「平均年齢は?」など一歩踏み込んだ質問をしていました。雨の日はどうするのか、収入は十分か、など不安は尽きませんが、それぞれの県の担当者から「特殊な仕事ですが、働きながら技術を習得できるので、未経験でも心配ありませんよ」などと激励され、就職への意欲を高めたと感想を話す方もいました。

緑の研修生相談ブース

   

緑の研修生コーナーは、雑談をするような気軽な感覚で、林業の現場で働く研修生に質問や相談ができる人気のコーナーです。来場者は、「どんな危険がありますか?」「仕事のやりがいは?」など具体的な質問をたくさんぶつけていました。特に、危険が伴うことや体力が必要であることに不安を持つ方が多いようです。緑の研修生は、大変な仕事であることを率直に話した上で、「一からの仕事なので収入は下がりましたが、ストレスがなくなって生活の質が良くなりました」「就職する際に国がこれだけ支援してくれる仕事は他にないので、魅力的な転職先だと思います」などと話し、相談者も真剣に耳を傾けていました。現役の生の声を聞くことができ、就業のイメージが深まったことと思います。

展示コーナー

   

現場で使われる道具の実物を展示しているこのコーナーでは、来場者がチェーンソーや防護服を手に取り、その重さや素材を確かめていました。特に防護服については、「チェーンソーが当たっても大丈夫なのですか?」とスタッフに質問する方が多く見受けられました。林業は、危険が伴う仕事であると同時に、道具を適切に使用すれば安全性を高めることができるとご理解いただけたと思います。
また壁面には、現場の仕事内容や緑の雇用制度の概要など、林業の基本的な情報とともに国産木材の特徴についてもパネル展示し、来場者が次々に訪れ興味深く見入っていました。

ハローワークコーナー

   

ハローワークコーナーは、林業に特化した求人のみを扱っているため情報が豊富なことが特徴です。未経験だけどやってみたいという方も多い中、実際の労働条件や給与について知ることができる機会を提供しています。中には宮崎県からガイダンス参加のために訪れた学生もおり、求人情報の探し方や就業に向けた活動方法について具体的なアドバイスをもらっていました。

ステージイベント 緑の研修生トークショー

   

女優の葛城七海さんをコーディーネーターに迎え、各会場で2回ずつ緑の研修生トークショーを行いました。森林を守る仕事のやりがいや達成感だけでなく、苦労や大変なことなども含めいきいきとした現場の声が聞ける機会なので、各回とも大勢の人が集まり、興味深く聞き入っていました。中でも、林業の魅力や辛さを語るキーワードトークは、仕事中に目にする自然や動物、また冬や夏の厳しさなどについてリアリティあるトークが展開されました。
最後は、来場者の方へそれぞれ「ぜひ挑戦してほしい」と激励のメッセージが送られました。年齢や前職にとらわれず、未経験から林業に挑戦している緑の研修生を目のあたりにして、その前向きな姿勢に触発された方も多かったのではないでしょうか。

来場者の声

大阪府在住
40代
男性
林業がどんな仕事なのかを知りたいと思い参加しました。ゆくゆくは地方に移住しようと思っているので、都道府県コーナーに行って話を聞いてきました。仕事は大変だとは思いますが、山の暑さ・寒さは山歩きで体感しているので自信はあります。林業に就きたいという気持ちが高まっています。
京都府在住
20代
女性
学校で林業について学んでおり、実習が楽しかったので就職したいと思い参加しました。都道府県コーナーで、今後新しい苗づくりの技術を取り入れた育苗業者が増えて行くだろうと教えてもらえて良かったです。どうしても育苗の仕事がしたいと考えているので、盛んな地域があればどこへでも行くつもりです。
大阪府在住
30代
男性
自然を守る林業の仕事に惹かれています。重機の免許も持っているので、就職活動を意欲的にやっていきたいと思っています。どういう人生設計をしていくかが定まればすぐにでも働きたいと思っているので、緑の研修生コーナーにも行って現場の話を聞いてみたいと思います。
大阪府在住
30代
男性
特殊な仕事なので、技術や資格に目が行きがちでしたが、都道府県コーナーで話を聞いて、まずはその地域になじめるかが肝心だと思いました。地方に移住することになるので、地域に自分が合っているかを見極めたいと思います。林業に就いたらどんな生活ができるのか、根本的なことを考えるきっかけになりました。
大阪府在住
40代
女性
豊かな自然の中での仕事に魅力を感じています。ただ、男性的な仕事というイメージがありますし、年齢や移住を考えるとなかなか踏ん切りがつかずにいました。でも、都道府県ブースで、研修からスタートできると聞いて安心しました。機械もあるし、荒れた山を手入れするために、女性の私にもできることがあるのではないかと思います。これから、具体的な行動を起こしていきたいと思います。
兵庫県在住
30代
男性
電車の中吊り広告を見て林業に興味を持ちました。目的がはっきりしていて一つのことに集中できるところに惹かれています。緑の研修生コーナーで、現場で実際にあった苦労や楽しかったことを聞くことができて、林業への理解が深まりました。会社ごとに仕事の環境が違うので、都道府県コーナーでは条件や待遇について質問したいと思います。
東京都在住
20代
男性
昨年もこのガイダンスに参加しましたが、おかげさまで林業への転職が決まり、今日はその報告にきました。就職先は母の出身地でもある北海道です。家族も、やりたいと決めたことならと応援してくれています。自然のなかで子どもを育てられるのと、朝早いかわりに夜は早く帰って一緒に晩ごはんを食べられる生活ができるので、家庭と仕事の両立がうまくいくと思います。
東京都在住
20代
女性
林業に興味を持ったのは、地元の秋田に戻りたいと考えるようになったのがきっかけです。Uターンのセミナーで林業の紹介があり、いいなと思うようになりました。地元以外に東京でもたまに相談会をやっているので、そちらで紹介され今回のイベントに参加しました。今の仕事がデスクワークなので体力面が少し心配ではありますが、現場にも挑戦してみたいと思っています。
群馬県在住
50代
男性
今は国家公務員で事務系の仕事に従事していますが、退職後の仕事について考えたのをきっかけに林業に興味を持つようになりました。公務員は再任用制度なども充実していますが、どちらかというと外に出て活発に体を動かしたいので、林業など自然のなかで働ける仕事をしたいと思っています。地元 群馬県の相談ブースでは、60代の雇用状況などの話も聞きました。ほかの選択肢も考慮しつつ、ゆっくりと考えていこうと思っています。
神奈川県在住
30代
男性
林業への就業を考えていて、あちこちの県のお話が一度に聞けるということで参加しました。地元の神奈川近郊の県で探していますが、聞いてみると、雪の降る降らないでも一年を通じての作業内容が違ったりなど、地域ごといろいろと特色がありました。ちなみに、雪の地域では冬場は木の搬出作業をするそうです。雪で逆に引きずりやすいとのことでした。リアルな情報を得られたので、これから具体的に検討していきたいです。
東京都在住
10代
男性
この春から環境系の大学に進学するので、インターネットでいろいろと情報収集していたところ、今回のガイダンスを知りました。親からも将来について考えろとよく言われるので、まずは林業からみてみようと。実際に参加してみたところ、林業がどんな職業なのか詳しく知ることができたのでよかったです。またこういったイベントがあればぜひ参加したいですね。
東京都在住
30代
男性
長野への移住を考えていますが、なかなか就業というかたちまで結びついていません。林業労働財団の案内で今回のガイダンスを知り、長野県のブースで今後の相談をさせていただきました。長野県は20日間コースと5日間コースの林業就業支援講習もあるそうなので、時間があれば参加したいと考えています。今日はこんなに混んでいるとは思わなかったので、林業に興味のある人は意外と多いんだなと感じました。
東京都在住
20代
女性
今は介護の仕事をしていますが、自然相手の仕事に興味をもち、転職を考えるようなりました。将来的には地元に戻りたいので、地元の愛媛のブースで仕事内容のほかにも給与面や女性の就業率について聞きました。女性の場合、現場よりは事務職の方が多い印象でしたが、私は現場で働きたいので、就業先について今後も情報収集を続けていきたいです。今日は参加してとても満足しています。
神奈川県在住
30代
女性
すでに林業就業支援講習も受け終わり、あとはどこの山で暮らすかという段階なので、その情報収集にきました。興味があるのは岩手県遠野市です。遠野には、山で切った木を馬に引かせて運び出す馬搬(ばはん)という伝統技術があるんですが、できればそちらで就職先を探したいです。岩手県以外にも気になる県の雇用状態や、説明会がいつあるかなどを知ることができたので、今日は参加してよかったです。
東京都在住
10代
女性
今高校生ですが、大学では建築の分野に進みたいと思っていたところ、電車の中吊り広告でガイダンスを知り、思いきって来てみました。小学生のときに一度皮むき体験をしただけで林業についてはあまり知識はありませんでしたが、今回参加して、さまざまな制度があったり、女性も活躍していることがわかり興味深かったです。地域によって木の種類や数などに違いがあることなども勉強になりました。
東京都在住
20代
男性
今は公務員ですが、もともと大学で森林系の分野を専攻していたので、やはり森林に関係した仕事をしたいと思い、転職を考えています。現場にも興味がありますが、現場から流通までの流れを整えるなど、ゆくゆくは全体のマネージメントに関わっていきたいです。今日はリサーチをしに来ましたが、ブースやオリエンテーションも充実して大変参考になりました。
東京都在住
20代
男性
今、大学3回生で森林について学んでいますが、春からの就活に備え、林業も選択肢のひとつとして考えています。ブースでは、実際どんな仕事があるかや就職率、給与待遇面などについて具体的に聞きました。手応えとしては、産業規模の大きい長野や愛知は比較的募集が多いようでした。今日得た情報をもとに、さらにリサーチを進めていきたいと思います。
東京都在住
30代
男性
山の仕事に興味があり情報収集にきましたが、県や各自治体の雰囲気、取り組み具合を知ることができました。なかには現場の人が来ているブースもあり、林業は普段なかなか接触のない業界なので、生の体験談を聞けたのはありがたかったです。今まで林業への就業を迷っていたところもありましたが、今日ガイダンスに参加して気持ちが固まりました。来年の春をめどに内定を取れるよう頑張りたいです。
神奈川県在住
40代
男性
弟が林業に従事していることもあり、林業に興味をもって情報収集をしていたところ、「RINGYOU.NET」のHPで今回のガイダンスを知りました。今は営業職ですが、将来的にも体を使う仕事をしたいと思っています。今日はいきたい県の方ともお話できたので、今後もこういったイベントがあれば参加しつつ、自分でもいろいろと動いていこうと思っています。
東京都在住
30代
女性
林業に興味はあったものの、男仕事のイメージが強いため、今日は男性ばかりかと思っていました。でも実際は女性の割合も高く、心強かったです。「作業着女子」なんて言葉も少し前から流行っていますね。自分だけで情報収集となると限りがありますし、ネットばかり眺めていても疲れてしまうので、今後もこういったイベントにどんどん参加していきたいです。


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