磐城林業協同組合(緑の雇用委託団体です)

 
 磐城林業協同組合は、福島県浜通り・中通り南部の国有林の森林整備事業を主に行っている林業事業体20数社に対し、「緑の雇用」事業の『とりまとめ機関』として林業担い手の育成応援をしています。 東日本震災後、福島県では原発避難、除染作業等により林業就労者の離脱が多くなっています。そのような中で今回の3名の研修生は福島県の震災復興と森林再生のためにと林業に就いた期待される人材です。
福島県いわき市平童子町3−1
TEL:0246-21-6211

有限会社 田部林業

福島県東白川郡矢祭町大字戸塚字大子沢21−3
TEL:0247-57-5675

所属   有限会社田部林業
家族   独身(一人暮らし)
趣味   釣り
前職   内装工事会社勤務

有限会社 東白林業

福島県東白川郡棚倉町大字棚倉字中居野179-1
TEL:0247-33-6939

所属   有限会社東白林業
家族   独身(一人暮らし)
趣味   釣り
前職   印刷会社勤務



生涯続けられる仕事を探して、林業に転職。
 木村一郎さんと基さんは、双子の兄弟。印刷会社に勤めていた弟の基さんが兄の一郎さんより2カ月早く福島にやってきた。将来に不安を感じていた基さんは、「30歳になる前に一生続けられる仕事を探したかった。」と林業への転職を決意。そんな弟さんに感化される形となったのが兄の一郎さん。高校を卒業後、10年近く内装の仕事一本で働いてきた。しかし、「30歳を目前に一生この仕事でいいのか?」と疑問に思っていた時に、基さんから「福島で林業をはじめることにした。」と伝えられた。そこで出た言葉が、「俺も行くよ!」すぐに行動に移し、2カ月後には福島にやってきた。双子の兄弟だけに、考えることも、時期も同じだったようだ。ご両親はいい意味で放任主義。子供たちのやりたいことであればと、二人が同時に親元を離れることに反対はなく、引っ越しの資金をサポートしてくれたという。

木が思った方向に倒れた時、成長したのかな。
 木村さん兄弟は別々の会社に勤務する。毎朝7時15〜30分に集合してミーティング、8時には現場に到着して作業スタート。12時に昼食の休憩をはさみ、午後は13時から16時まで働くという日課。一郎さんが最初に任された仕事は下刈り。建築現場で働いてきたので体力には自信があったそうだが「斜面を歩きっぱなしというのは大変でした。スゴイ筋肉痛になりましたね、1か月ぐらいは。」と話す。一方、弟の基さんは夏の暑さも堪えたが、仕事の大変さを痛感したのは冬だったという。埼玉生まれの彼らにとって雪の大変さは身近なものではなかった。「危ないんです。車の運転だって、道が凍ったら大変です。」と顔をしかめる。冬の作業は特に安全を心がけているという。
 「1年目は自分が何をやっているかもわからず、まったく戦力にならなかった。」と話す一郎さん。2年目には流れがわかり先輩たちについていけるようになったので、3年目は自分なりにアレンジして効率的な仕事のやり方も提案もしていきたいと前向きだ。

休日は自前のカヤックで海釣り。オフの充実も林業ならでは。
 前職では深夜1時に帰宅して朝5時出、ということもザラだったという兄の一郎さんは「睡眠時間は、だいぶとれるようになりましたね。」と話す。基さんも「この日までに終わらせて!という仕事が立て続けに入ってくると、深夜1時2時までなることもあった。それが今ではキッチリ、キッチリ、規則正く働けて健康的ですね。」と笑顔だ。日曜日と雨が降った日が休みとなる2人の会社。休日は揃っていわきまで海釣りに出かけるという。休みの日はいつも一緒という仲のいい2人は、自前のシーカヤックまで持っているというほどの釣り好き。春から秋の休日は毎週のように釣り三昧だ。「ブリ、イナダ、スズキ、ヒラメ、アイナメ、マゴチ。何でも釣れますよ。」と口をそろえる。2人はそれぞれ一人暮らしをしている。「仕事が早く終わる分、夜寂しいこともあります。埼玉と違い、夜開いてるお店も少ないですし。」ということを、これから緑の研修生となる人たちにキチンと伝えたいと言う。

迷ってるなら、やってみな。俺たちは後悔してないし、幸せ。
 ズシンと、伐倒した木が倒れるときの音と振動が忘れられない、というフォレストワーカーは多い。一郎さんも「狙った通りに、木が倒れた瞬間が一番の醍醐味です。」と話す。上手くいったときには「やったよ!」と思わず口に出てしまう。一郎さんの目標は、何があっても3年間やり通すこと。「緑の雇用の修了書は絶対にもらいますよ。」と話す。一方、基さんは「伐倒して、玉切りして、プロセッサーを操って。とにかくマルチにすべての仕事をこなせるようになりたい。」と話す。緑の雇用で習得できる林業関連の機械の資格は全部取りたいと意欲的だ。どんな仕事にもやりがいはあるという基さんだが、今の仕事は生涯の仕事として手ごたえを感じている。「いまは不安がなくなって幸せだ。」とも話す。この福島で、林業を営みながら家庭が持てればいいなと将来の夢を語ってくれた。
 これから林業を目指す後輩に一言アドバイスをと聞くと、「迷ってるなら、やってみな。」と一郎さん。考えているだけ時間が無駄とのことだ。そして、「俺たちは後悔していないよ、夢もある」と口をそろえて話してくれた。




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