桐生広域森林組合

 
 関東平野の北端の一角に位置する桐生市。北には足尾山地が連なる。市域の7割以上が山地で占められている地域で、桐生広域森林組合は活動している。主に民有林などの育成業務、生産業務などを行っている。

群馬県桐生市相生町3丁目560-5
TEL: 0277-55-0077
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所属   桐生広域森林組合
家族   妻・子ども
趣味   サッカー
前職   鉄筋工


所属   桐生広域森林組合
家族   独身(家族と同居)
趣味   スノーボード
前職   ホームメーカーの現場監督


所属   桐生広域森林組合
家族   独身(家族と同居)
趣味   ジム通い、爬虫類の飼育
前職   学生


地元・群馬の山で、林業ができて幸せ。
 星野さんと鈴木さんは転職、渡辺さんは専門学校から新卒で林業の道を選んだ。鉄筋工をしていた星野さんが従兄弟の誘いで転職したのは約20年前。若さもあり何も心配することもなく、地元群馬の山で林業の道を歩きはじめることができたという。鈴木さんの前職はホームメーカーの現場監督。仕事のストレスで悩んでいた時に父のすすめで2年前に転職した。父親も桐生広域森林組合の作業員で、実家は山の近く。子供のころから林業の仕事は身近だったこともあり、すぐに馴染めたという。一方、渡辺さんは新潟にある自然環境について学ぶ専門学校から新卒で入組した。「在学中に林業研に入って、苗木の植え方や、チェーンソーの基本的な使い方を学んでいくうちに、やってみたくなっちゃいました。」と話す。もともと山の仕事に興味があり、学んでいくうちに林業に魅せられてしまったという。
 林業を選んだ理由はいろいろだが、3人とも林業に就いて、幸せそうだ。インタビューに答える笑顔から伝わってきた。

安全を心がけたチームプレーを徹底。
 2014年4月、黒川ダム付近で発生した山火事は栃木県側にも広がり、最終的な被害面積は約263ヘクタールにもおよんだという。現在、班長の星野さんと鈴木さんが働く現場は、その山火事の跡地。星野さんは朝7時に自宅を出て鈴木さん宅に立ち寄り一緒に現場へ向かう。現場に到着して始業するのが8時。午前の作業をして、昼の12時からランチタイム休憩。午後は4時30分まで作業する。その後、組合の事務所に戻り、事務仕事や機械のメンテナンスなどをすませて6時には事務所を出るというのが日課だ。
 「枯れてる木なので急に頭が折れて落ちてきたり、倒れると思った木が倒れなかったり、予想できないことが起こります。」と山火事跡地の現場の大変さを話す鈴木さん。山の中の作業は一人になることが多く、自分で何でも判断しなければならない。そんな時支えになるのが、星野さんのアドバイスだという。
 星野さんは「朝、現場でのミーティングで、危険と思われる場所の注意事項は徹底します。現場では、自分の目の見える範囲で、後輩の作業から目を離すことはありませんね。」と語る。教える側と教わる側、信頼しあってこそ安全が確保される。チームの息はピッタリだ。
 「4月なのに雪が降って、山は寒いなぁと思った。でも、もっと大変だったのは夏の暑さです。」と話すのは、今年の春から林業の世界に入ってきた渡辺さん。「500ミリのペットボトル1本や2本では全然足らず、2リットルくらいしっかり水分を取ることで熱中症にならないように気を付けた。」と言う。「でもね、木漏れ日の中で昼寝してると、心地よくて時間を忘れちゃいます。いちばん幸せな時間ですね。午前中ハードに働いた後の昼寝は最高!」と話してくれた。

趣味に全力投球できるのも、
オフタイムがたっぷりの林業だからこそ。
 「毎週日曜日はサッカーの試合です。40歳以上の群馬県のリーグに参加するチームに入っています。」と話す星野さん。ウィークデーは山で、休日はサッカーで鍛えているだけのことがあり、普通の仕事をしている40歳の男性に体力では負けないと、自慢げだ。
 鈴木さんは、「冬はスノボ、夏は海、ウィークデーは仕事が終った後に地元の友達と飲み会です。」と愉快そうに話す。前職のハウスメーカーの現場監督をやっていた時は、残業ばかりで帰るのは毎日深夜の12時過ぎ。休日も仕事の電話がかかってきて、心休まる時はなかったという。「でも今は、ストレスゼロです!」と言うと、星野さんから「ホントか?」のツッコミ。すかさず「ホントに、ゼロです。」と笑顔で答える。
 「趣味はジムに行くことです。うーん、でも本当に好きなのは爬虫類の飼育と昆虫採集なんです。」と話す渡辺さん。休日は飼っている爬虫類とたわむれるのが、何よりの楽しみだという。「山には昆虫もたくさんいるし、爬虫類の止まり木も自前で見つけられます。」と語る。仕事と趣味の両方で山の仕事を楽しんでいるようだ。
 休日や仕事が終わった後の楽しみ方は3人3様。でも充実した趣味の時間を楽しめるのはオンとオフの境目がはっきりした林業ならではの良さだ。

フォレストマネージャーの名に恥じない仕事がしたい。
 星野さんはこの組合に入って19年。下作業からはじめて、伐倒、機械操作などと、順を追っていろいろな仕事を身につけてきた。今では班長として後輩の面倒見がいいことで評判。班メンバーの鈴木さんの誕生日に特大のケーキをプレゼントしたことからも人柄が伺える。
 そんな星野さんがいま受講しているのがフォレストマネージャー研修。「林業は、今、低迷しているため、上向きにさせるにはどうしたらいいか?」と考えたことが受講動機。研修を受けてみて、コスト管理や技術、機械をどのように取り入れるかについて考えることで視野が広がってきたという。
 若手の育成にも意欲的になった。「まず、鈴木君や渡辺君をはじめとした若い人と、なんでもいいから話をしようと思い始めました。彼らの意見が違うと思ってもすぐに反論しない。いろいろな意見があることを知ることが大切なんです。」と話す。今回の研修で実感したことは聞くことの大切さと伝えることの難しさ。まだ、研修を終わって間もないが、自覚も十分のよう。「後輩にカッコ悪いところ見せられないと思いました。フォレストマネージャーの名に恥じない仕事をしなくちゃと思います。仕事だけではなく、自分自身を向上させるキッカケになりました。」と語ってくれた。


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