林業に入ったきっかけは?

もともと体を使う仕事がしたかったというのがありますが、私の場合、何といっても林業が身近な環境で育ったことが大きいです。家の近くに林業を学べる学校もあって、そこに通い、知識や資格を得ました。林業に就くと決めた後も周囲に驚かれるということはなかったです。うちの祖父やご近所もそうですけど、家の裏山くらいは、普通に自分で手入れしてしまう人が多いですから。もちろん、ケガなどしないよう、みなさん心配はしてくれています。

林業のやりがいは?

木が生えすぎて混雑している林で、一部の立木を間伐することは、森林を豊かにするためにも不可欠な作業なのですが、鬱蒼とした暗い林が、間伐をすると光が射し込むようになり、明るい林に変わります。すがすがしい気持ちになれると同時に、達成感があります。林業に携わってよかったと感じられる一瞬ですね。

林業の厳しさって感じますか?

集材作業を行う際にフォワーダという車両を使うのですが、バックで走行しているときに道から落ちそうになったことがあります。大事には至りませんでしたが、自分の身を守る大切さを学びました。また仕事柄、よく蜂に刺されます。結構、林業って厳しい仕事だな、と刺されるたびに実感します。

当初の林業のイメージは?

実は、こわい人が多そうなイメージがありました、いつもどなっているような。でも、実際に仕事を始めてみると、本当にやさしい人ばかりで。いわゆる「人間関係のストレス」なんて、まったく感じたことがありません。職場も働きやすい環境ですし。ただ、危険に関すること、たとえば安全をないがしろにして作業したりすると、きちんと注意は受けます。そこに関しては、こわいくらい真剣な職場だと思います。

林業に携わる人の暮らしぶりは?

暮らしに関して言えば、残業もなく、プライベートも充実し、睡眠時間もたっぷり取れます。昔は夜型だったんですが、仕事が早くから始まることもあって、自然と早寝早起きの規則正しい生活になりました。実家にいますので、ご近所は昔からの顔なじみ。仕事で慣れていることもあって、草刈りや間伐をお手伝いして喜ばれています。普段の仕事ももちろんそうですが、自分が地域や社会の役に立っているということが誇りに感じられます。

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