高校は林業に関係のない総合学科だったのですが、林科もあったので森林組合から求人が来ていました。それで進路に迷っている時期に、担任の先生に「こういうのがあるけど」と言われたのがきっかけです。最初は林業は頭になかったんですけど、見学の時に対応してくれた組合長さんから、山の役割とかを教えていただくなかで「最近多い土砂災害は、山の手入れ不足」という話を聞いて興味を持ち始めました。担任だった先生も心配してくれていて、今でも会った時には「ちゃんと続いてるよ」って言っています笑。
初めて木を倒した時の、振動とか音とかに「こんなに地面が揺れるんだ!」って感動したんです。そういう作業の楽しさのおかげで、いま3年目まで続けられてます。不安もあったけど何とか頑張って良かったなって思っています。あとは、女性のフォレストワーカーで機械の免許を持っている人が身近にいないので、これからは機械の免許もどんどん取っていきたいです。まだまだ慣れない部分が多いのですが、ゆくゆくは森林組合の先輩方みたいに、機械も乗りこなして、山を見れば何でもわかる人になることを目標にしています。
安全に作業するために、色んなことに注意しないといけないことです。以前、チェンソーでの枝払いで、自分の作業靴を切ってしまったことがありました。防護靴だったので刃が足まで到達しなかったのですが、本当にドキッとしました。あとは夏と冬の時期です。夏はすごく暑いので熱中症にならないように、当たり前ですがしっかり水分補給をして、極力日焼けしないように日焼け止めを塗ったりしています。冬は山の中の作業する道も凍っているので、とにかく転ばないように気をつけています。作業中は油断できませんね。
林業は仕事が終わる時間がキッチリしているので、オフはけっこう充実しています。平日は、仕事が終わってから1時間ぐらい家の周りをランニングしてるんです。音楽を聞きながら走ったりとか。土日もちゃんと休みなので、友達と遊ぶことが多いですね。夏の時期は、かき氷屋さん廻りをしています。近くの笠間とか馬頭の方に美味しい所があるんですよ。この夏は、常陸太田市の音楽フェスにも行きました!冬はスノーボードに出かけたりします。週末に楽しみがあると、仕事も一週間がんばれますよね。
特に女性は不安が大きいと思うし、体力も慣れるまでしんどかったりするんですけど、それを乗り越えられれば、ずっと続けていける仕事だと思います。やっぱり仕事は大変だけど、自然のなかで働けるから気持ちも癒されるし、やりがいも感じられます。他とは違う林業だからこそ、ここにしかないものを身につけられることが素晴らしいと思うので、ぜひ頑張ってほしいです!