〜5年先、10年先をイメージしよう〜
フォレストマネージャーが歩んだ道のり
林業の世界に足を踏み入れ20年以上。
「この仕事が生き甲斐」と言えるまでの歩みをご紹介します。
林業は、自分の腕で勝負できるダイナミックな世界。是非、飛びこんでください!
林業の世界に足を踏み入れ20年以上。「この仕事が生き甲斐」と言えるまでの歩みをご紹介します。林業は、自分の腕で勝負できるダイナミックな世界。是非、飛びこんでください!
不安はなかった転職も
自然相手の大変さを実感
もともとは鉄筋工。いとこの誘いで、民間の 林業会社へ。「若さもあって、転職に対する心配はなかったです。でも、実際に山に入ると 斜面で危険ですし、夏は暑く冬は寒い。自然相手の仕事は大変だと肌で感じました」
某広域森林組合に転職
本格的に伐採に取り組む
仕事内容が、トラックの運転手や機械操作からチェーンソーを持っての伐採や植え付けなどに変わった。「数ある仕事の中でも伐採がいちばん好き。切っている時のガリガリっという感触がたまりません。狙ったところに木を倒せたときは「よしっ!」と思いますね!
痛みが教えてくれた
安全の大切さ
今はチェーンソーが当たっても切れない装備が義務化されたが、チェーンソーで足の指を骨が見えるほど切るケガを負う。「正直、ケガはつきものの職業ではあるんですが、実際に痛みを感じて、“ケガをしないのも技術のうち"だと改めて知りました」
仕事と趣味を両立。
充実するライフワークバランス
仕事と趣味を両立。
充実するライフワークバランス
小学生の時やっていたサッカーを再開。 休日が決まっているので、趣味に没頭できる時間が取れるのは林業の長所のひとつだ。「日が沈めば仕事は終わりですし、週末は休み。自分の時間をもてるのも、この仕事で気に入っているところ」
結婚して大きく増した仕事への意欲 美容師の妻と結婚 。毎日、お弁当を持たせてくれる。「僕は木を 、妻は髪を切っています (笑)。家族が出来てからは、当時は日給制だったので雨でも休まず、できる作業をやりに現場に出るようになりました」
部下ができて見えた課題は
若手の意識改革
班長となり部下ができた。それからは、技術や安全面の指導に留まらず、メンタルのサポートも心掛けている。「今の子たちは、あまり積極的ではなく、どうしたら、若手の意識を変えられるか。これが、部下を持つようになってからの課題です」
安心感をもたらしてくれる家族は
何にも代えがたい宝物
この年に長女が誕生。そして次女にも恵まれた。「妻と子供たちは、いてくれるだけで安心して仕事ができます。最近次女の学校で林業の話題が出たみたいで、「林業ってどういう仕事?」と聞いてきて、興味を持ってくれてなんだか嬉しかったです」
マイホームを購入明るい家庭を築く マイホームを購入明るい家庭を築く 次女誕生と同じ年、マイホームを構えた。「妻、娘ふたり、そしてトイ プードル2匹といっしょに住んで います。僕は一人っ子だったので、にぎやかで毎日楽しいです」
100年という年月をかけて、
山火事現場を再生中
黒川ダム付近で発生した山火事で、大きな被害を受けた現場に入ることに。燃えて立ち枯れした木を切るのはとくに危険を伴う。現在も、燃えた191ヘクタールもの山を再生中だ。「今後も伐採や植え付け、間伐等の適切な森林整備を行い、100年かけて元に戻す予定。果てしない道のりですが、未来に続くやりがいのある仕事です」
未来を担う子供たちに伝えたい
林業、自然の大切さ
現役のフォレストワーカーが、林業普及活動を行うNPO法人に参加。 「子供たちに森の中で間伐体験をしてもらい、自然の素晴らしさを伝えています。参加する子供たちが喜んで木を切っている姿を見ると、嬉しくなりますね」
フォレストマネージャーになり
芽生えた責任感
フォレストマネージャー研修を終え、さらに後進育成にも力が入る。「自分の考えだけでなく、年齢に関係なく、みんなの意見を取り入れるようにすること、わかりやすく説明することを心掛けています」
向上心を持って大会へ技術&
安全意識がアップ
技術や安全意識向上のために開かれているJLC(日本伐木チャンピオンシップ)に向けて、仕事終わりに自主練中。「やればやるほど課題が見つかる有意義な時間ですし、安全への意識がより強くなっています。ゆくゆくは世界大会にも出てみたい」
所属するサッカーチームでなんと県準優勝! 趣味のサッカーは、某シニアサッカー選手権で準優勝するほどレベルが高い。 「日曜は、県内のあちこちを回り試合をして、帰ってきたら愛してやまない犬の散歩をするのが楽しみ」。フットサルチームにも、後輩と共に参加している。
組合内で組織改革が開始。
課長に昇進!
現場で働く作業員、受注などを担当する事務方、あらゆる立場から事業内容の流れが見えるようにし、効率化とやりがいアップを図る組織作りが始まった。「職員と作業員を繋ぐのがフォレストマネージャー。本当の意味でその役割が果たせるようになりました。自分のやってきた成果が昇進や昇給という形で評価されたのも嬉しいですね」
二人の娘が就職&進学
新たな人生の門出を迎えた
林業家の自分と妻との共働きで育ててきた二人の娘。上の子は短大を卒業して、東京での就職が決まった。下の娘は高校を卒業。看護師を目指し、医療の専門学校へ進む。「ここまで大きな怪我や病気もせず、育ってくれてありがたいですね。子供たちが自分のやりたいことを見つけできることが一番。これからも、全力で応援していきたいです」
若手の育成に
より一層力を注ぎ、
新しい技術も
取り入れていきたい