林業の魅力をたっぷり紹介! フォレストワーカーが歩んだ道のり
実際にフォレストワーカーとして働く方がこれまでどのような道のりを歩んできたかご紹介します。
〜5年先、10年先をイメージしよう〜
フォレストマネージャーが歩んだ道のり
林業に転職して10年以上が経ちました。
大好きな自然の中で、やりがいのある仕事がしたいという夢を叶えた、
僕の歩みをご紹介します。
林業に転職して10年以上が経ちました。大好きな自然の中で、やりがいのある仕事がしたいという夢を叶えた、僕の歩みをご紹介します。
「自然の中で仕事がしたい」
その想いを林業で実現
登山やスノボを通じて、自然の開放感を楽しんできた。自然の中で働ける仕事を求め、森林の仕事ガイダンスに参加する。「実は、体力面や経済面の大変さを聞かされました。いいことばかりを聞かされるよりもずっと有意義でしたね」
大手飲料メーカーから林業へ
大きく人生の舵を切る
有休を使いながら、林業就業支援講習を受講。「練習用の細い木でしたが、木を切って倒した時にすごく高揚したんです。もっと大きな木を切ってみたくて、転職の意志を固めました。伐採だけでなく、山を育てる仕事だということも知り、魅力を感じました」
「一番大切なのは安全」
親方に叩き込まれた大事な教え
某県森林組合に採用され、親方について現場に出るように。「新人時代は、勝手がわからないながらも、自ら動くように心掛けていました。当時、いちばん厳しく言われたのは、安全について。危ないことを少しでもすると怒鳴られましたが、自分を思っての指導。今でも胸に刻んでいます」
職場の人たちに助けられた
日給現場作業員時代
林業に転職して、ひとり暮らしをスタート。日給制で、雨の日は収入がないなど、前職の半分ほどの収入に。「親も心配していました。でも、農家を兼業している親方からお米や野菜をもらったり、意外と暮らせていけるものです」
充実のプライベートライフ
冬は毎週末スノボへ
充実のプライベートライフ冬は毎週末スノボへ
転職してから趣味のスノーボードに毎週末通えるようになった。「前職の時は、お盆も正月も関係なく、夜遅くまで働いていましたが、転職後は、日没で仕事が終わり、土日は必ず休み。趣味に費やす時間が持てるようになりました」
心のゆるみがケガに身を
もって学んだ安全の大切さ
作業も覚えて余裕が芽生えていた4年目。思わぬケガを負ってしまう。「滑りやすい場所で伐採していて、案の定滑り落ちて、チェーンソーの刃でひじを切ってしまいました。慣れた頃がいちばん危ないと、 後輩たちに、そして自分自身にも言い聞かせています」
親方から誘われて始めたゴルフ
公私にわたってお世話に
職場の先輩にあたる親方からゴルフに誘われ、新しい趣味ができる。「現場では真剣そのものの親方も、ゴルフ場ではとてもフランク。年齢差を感じない、密な人間関係が仕事仲間と築けています」
フォレストリーダーとして現場への責任感が芽生える フォレストリーダー研修を終え、 現場を任されるようになった。 「林業に携わる者として、山を育てることで環境も守る使命感も強くなりました。それが今に続くやりがいになっています」
大切な家族の存在は働く大きなモチベーション
大切な家族の存在は
働く大きなモチベーション
約1年の交際を経て、結婚。交際中は、 仕事後に彼女に会うため、車を走らせた。「それができたのも、就業時間が決まっている林業だったからこそ。『やりたい仕事をしてほしい』と、共働きして支えてくれる妻に、いつか恩返しがしたい」
日給制から月給制へ
生活基盤が安定
経験と技術が買われ、月給制の職員に採用される。「月給制になると、現場だけでなく、事務や営業 も仕事に入ってきます。でも、山主さんにお会いする機会が増え、直接、感謝の言葉をもらうとすごく嬉しいです」
仕事に役立つ資格取得は
自分を高めるきっかけになる
どう山を整備していくか、5年計画を練るのに役立つ森林施業プランナーの資格を取った。「計画次第で山も変わります。山主さんの要望を組み入れながら、よりよいプランを提案していきたい」
「林業を一生の仕事に」
マイホーム購入で固く決意
2年間の借家住まいの間に頭金を貯め、マイホームを購入。「住宅ローンもありますし、林業を一生の仕事にする覚悟が定まりました。70歳までは働くと決めています」
フォレストマネージャーとして
新たな一歩を踏み出す。
フォレストマネージャー研修を終え、7月から管理職としての仕事にも携わる。山の整備に充てるためのコスト管理をしたり、山主さんとの森林整備の打ち合わせに後輩を連れていくなどして後進指導をしている。
千葉を襲った台風の被害林を
対象とした再造林事業がスタート
前年の台風で大きな被害が出た千葉県の山林。折れた木を伐採し、再び植林する事業が始まった。「経験が長い親方でも、これほどの被害は初めてというほど大きな台風でした。私は、作業を計画し、現場に指示を出す立場で参加していますが、フォレストマネージャーや森林施業プランナーの資格が役に立っています」
より〝儲かる〟林業へ
森林経営プランナーの勉強中
今後の目標に掲げるのが、有利販路の拡大だ。森林経営プランナー取得のための研修会に参加して、林業経営について知識を深めている。「販路が広がり、少しでも高く売ることができれば山主さんにも組合にも利益が出ます」。いかに利益を上げていくか。ますます必要とされる経営的視点を養い、これからも林業の未来に貢献していくつもりだ。
“儲かる林業“を目指して
この道を進んでいく